「カバンは何があっても中は見ないで!」
ある日突然一番下の子が言ってきた。
はて。今まで勝手にカバンを開けたことなんて一度も無いし、
たかだか入ってるものなんて、学校のプリントとかお弁当箱くらいのもん。
わざわざ見ないよ~と、思いつつ、「おっけ~分かった~」とは一応言っといた。
9月4日土曜日、夕飯も終わり、片付けもぼちぼち終わろうかという時(ご飯はマミーが作る担当、僕が片付けする担当。
みんなが知ってるバースデーソングみたいなやつ、でも違う歌が聞こえてきた。
『Happy Father’s Day to Daiki~』
の歌と共に下の子とマミーがお手紙とプレゼントを持ってきた。
車に吊るす様ないい匂いのするやつと、”Best DAD ever”と書いてあるマグネット。
あー!そーいうことかー!
父の日ね!
プレゼントをカバンの中に隠してたから、
「カバンは何があっても中は見ないで!」
なんて言ってきたわけだー。と合点がいった。
この家族に入ってから、4年目についこの前突入したわけだけども、
父の日をもらったのは初めてのこと。
僕は外から突如入ってきたわけだし、
もちろん本物のお父さんでもないし、
本物のお父さんは離婚はしたけど、週の半分、お父さんのとこにいるわけで。
なのに、子供から自発的に父の日をしよう!と言ってきたらしいからこれは涙もの。
年頃、14歳の娘と12歳の難しい年頃の息子も手紙に言葉を添えてくれて。
感動と感謝と感激で涙が止まりません。
時には厳しくいってしまう時もあるし、
つい理不尽な振る舞いをしてしまうこともある未熟者の僕に
父としての喜びを与えてくれてありがとう。
ちょっとくらい悪いことしても、見て見ぬふりをしよう、と、心に決めた日でした。